爬虫類を飼うと聞くと「噛まれる?凶暴?脱走?」と怖そうなイメージを持たれる方も多いですが、実際にはとても飼いやすくお世話もしやすい、忙しい方でも飼いやすいです。
その中でも、爬虫類を飼ってみたいと思った時に、まず候補にあがるのがヒョウモントカゲモドキです。
見た目も可愛く、性格はおっとりとしていて陽気なので、ペットのお世話をする時間の余裕があまりない方や爬虫類を初めて飼う方でもチャレンジしやすくおすすめなのです。
この記事では、ヒョウモントカゲモドキが愛される5つの魅力と実際に飼うときの注意をお伝えします。
恐竜みたいな可愛くユニークな見た目
ヒョウモントカゲモドキの一番の魅力は、その見た目です。
恐竜のような見た目とぱっちりとした見た目、ぷっくりとした尻尾が特徴的で、動きもゆっくりながらも活動的なのでずっと見てても飽きない可愛らしさがあります。
目の大きさは夜行性なのもあって大きくて魅力的です。
体の模様や色がとてもたくさんのバリエーションがあってモルフと呼ばれています。
例えば、ヒョウ柄のような模様を持つものや、カラフルな個体や真っ黒、真っ白な個体もいます。
自分の好きな色や模様を選ぶことができますし、慣れてきたら掛け合わせて繁殖をすることもできる、ヒョウモントカゲモドキはとても奥の深いペットです。
私の飼ってるヒョウモントカゲモドキのモルフはスーパーマックスノー、薄いピンク地に黒い斑点、オレオアイス柄で目全体が真っ黒な瞳です。購入した爬虫類ショップさんで繁殖された個体で、小さい頃から飼ってるのでとても慣れています。
ヒョウモントカゲモドキは成長してくと可愛い顔になる子、カッコいい顔になる子などだんだん個性が出てきます。私の飼ってるスーパーマックスノーは男の子でカッコいい系の顔です。
よく食べるので標準的な体の大きさよりもずいぶん立派に育ちました。
スーパーマックスノーはマックスノーのスーパー体で、お父さんとお母さんがマックスノーもしくはマックスノーとスーパーマックスノーの組み合わせから生まれます。ウルウルした黒い瞳でヒョウモントカゲモドキのモルフの中でも一番人気のようです。
穏やかで触れ合いやすい性格
爬虫類と聞くと「ちょっと怖い」や「噛まれるのではないか?」と不安に思う人もいるかもしれませんが、ヒョウモントカゲモドキはとても穏やかな性格で自分から噛んだりすることはまずあり得ません。
ハンドリングといって手に乗せても落ち着いてじっとしてることが多いので、飼い主さんとの触れ合いも楽しめます。
また、アレルギーが少ないというのも特徴で、動物のアレルギーを持たれてる方も爬虫類は基本的に毛がないので、アレルギーを誘発するリスクがかなり低いです。アレルギー持ちの方でも、ペットを飼うことができるのは、大きな魅力のひとつです。
あまり頻度高い触れ合いはヒョウモントカゲモドキの負担になりますが、ときどき触って体に異変がないかなどの確認もしてあげると良いですね。
小さい頃から生き物が大好きだった私ですが、お父さんが動物の毛のアレルギーで犬や猫がどうしても飼えず、初めての爬虫類は小学生の時にカメを飼っていました。
一人暮らしを始めてからは犬を飼うことも考えましたが、爬虫類の魅力に惹き込まれバナナスパイニーイグアナというトゲオイグアナ系を飼おうと飼える準備をしていたのですが、そもそも個体が大ききくなるのでケージサイズも120cm×45cm×60cmくらいが必要だったりといろいろ大変すぎそうで断念しました。
ヒョウモントカゲモドキは爬虫類の中でも穏やかな性格で、サイズ感が手頃で触れ合いもできて初心者にはとってもおすすめです。
お世話が簡単で初心者にも優しい
ヒョウモントカゲモドキが飼いやすい、もう一つの大きな理由は他のペットに比べてお世話が簡単ということです。
必要なのはケージと温度管理ができるヒーター、そして定期的なエサやりと簡単な掃除だけ。犬のように毎日の散歩も不要なので、ヒョウモントカゲモドキは爬虫類の中でも忙しくて手がかからない方には特におすすめです。
エサは主にコオロギなどの昆虫ですが、最近では食いつきの良い市販のフードも増えていて、手軽に買うことができます。1日に何度も世話をする必要がなく、忙しい日常生活の中でも無理なくお世話が続けられます。
私の飼ってるヒョウモントカゲモドキもレオパブレンドフードという人工フードを普通に食べるので、いつもは冷凍コオロギをあげていますが時間がない時は人工フードで済ませています。
ケージの掃除も比較的簡単で、定期的に糞や汚れを取り除くだけでOKです。
ヒョウモントカゲモドキの糞はソイルと一緒に固まって乾燥するのでピンセットでつまんで捨てるだけと一瞬で終わります。
他に汚れる要素もないので、本当にお世話は楽です。
爬虫類は基本的に静かで、鳴き声もありません。基本的に活動が穏やかで、騒音を出すことはほとんどなく、犬のように吠えたり猫のように走り回ることもないので、静かに暮らしたい方やマンションなどで騒音を気にする必要がある方にとっても、ヒョウモントカゲモドキは理想的なペットと言えます。
夜行性だから、昼間忙しい方でも問題なし!
ヒョウモントカゲモドキは夜行性です。日中はあまり動かず、静かに過ごしていることが多いです。夕方から夜にかけて活動を始めるので仕事や学校で日中家を空けることが多い方にとって、夜行性のペットはぴったりです。
日中は世話の手間が少なく、帰宅してからじっくりと活動を観察したり、エサやりをしたり触れ合うことができます。また、夜行性のため、静かに飼育できるのも魅力の一つです。犬や猫のように大きな声で鳴くこともないので、静かな環境で飼いたい人にもおすすめです。
私はだいたい夕方、仕事が終わって20時くらいに週2回くらいコオロギを解凍してあげます。ウエットシェルターの水換えは、ほぼ毎日やっていてそのついでに軽くケージの中に霧吹き、糞をしていたら取ります。
毎日することは5分くらい、解凍したコオロギを食べさせるのに5分くらい、あとは1ヶ月に1時間ほどの細かい掃除くらいなので手間という手間はほとんどかかっていません。
信頼関係を築いて仲良くなれる
ヒョウモントカゲモドキは飼っていく中で、時間をかけて少しずつ信頼関係を築くことができるのも大きな魅力です。
爬虫類は懐かないと言われますが、実際に飼ってみると少しずつ飼い主に慣れてくる様子はとても愛らしいです。
はじめは警戒心が強く隠れていることが多いですが、徐々に慣れてくると手に乗ったりお腹が空くと近づいてきたりしてとても可愛いです。
私が飼ってるヒョウモントカゲモドキは大きさが5cmないくらいのベビーの時にお迎えして育ててきたので、すごく慣れていて愛想が良いです。
時々、ケージのメンテナンス中にハンドリングしますが手の上で寝てしまうほど警戒心なしです。
ニシアフリカトカゲモドキも飼っているのですが、性格面でいうとニシアフリカトカゲモドキは陰気な子が多く、ヒョウモントカゲモドキは陽気な子が多い印象です。
ヒョウモントカゲモドキは長寿で、15年以上生きると言われています。長い時間をかけて一緒に過ごすことで、飼い主との関係がさらに深まりますよ。
マンションで爬虫類を飼う際の注意点
とても飼いやすいヒョウモントカゲモドキですが、マンションで爬虫類を飼う際は注意点があります。
しっかり理解しておくことで、トラブルを避けながら快適に飼育を楽しむことができます。
ペットの飼育規則の確認
まず、住んでいるマンションやアパートでペット飼育が許可されているかどうかを確認します。
犬や猫はNGでも爬虫類は良いという場合もあります。必ず事前に規約や管理会社のルールを確認することが重要です。
ケージ内の温度と湿度管理を徹底する
爬虫類は変温動物のため、適切な温度や湿度を維持することが飼育の基本です。
特にマンションでは、夏の日中に部屋の温度が上がりすぎたり、逆に冬は下がりすぎたりしやすいです。ケージ内の温度を一定に保つためには、湿度調整アイテムを使用したり、エアコンで部屋全体の温度管理をしたりしてヒョウモントカゲモドキを守る環境を整えることが大切です。
臭いや音のトラブルを防ぐ
ヒョウモントカゲモドキ自体は臭いや音がほとんどありませんが、飼育環境によっては、エサの昆虫やケージの汚れが臭いの原因になることがあります。定期的なケージの掃除や、エサの管理をしっかり行いましょう。
特に、集合住宅では臭いや音のトラブルが近隣住民との問題に発展することがあるため、常に清潔を保つことが重要です。
脱走防止対策をする
爬虫類は脱走の天才と言われています。たまにニュースでヘビがいなくなったなど聞きますが、爬虫類は想像以上に狭い隙間から脱走してしまいます。
ケージの扉や蓋をしっかりと閉めることが大切です。脱走してしまうと、近隣住民への迷惑やマンション全体に不安を与える可能性もあるため、万全な対策を講じましょう。
私の自宅で飼ってるヒョウモントカゲモドキも1度脱走をしたことがありました。なかなか見つからず、猫も飼ってるので猫に食べられてしまったのかなど諦めかかった5日後くらいに、洗濯物の中から出てきました。
本当に注意してても、ちょっとした不注意で脱走してしまうのでとっても気をつけなければなりません。
まとめ
ヒョウモントカゲモドキは、見た目の可愛さと穏やかな性格、そしてお世話の簡単さから、多くの人に愛されています。夜行性という特性も、昼間の仕事をしている方にとって理想的なペットです。
これから爬虫類を飼ってみたい方はヒョウモントカゲモドキはおすすめです。
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