ヒョウモントカゲモドキ

デュビアローチ繁殖の極意!ヒョウモントカゲモドキに最適な栄養満点の餌を育てる方法

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ヒョウモントカゲモドキを飼育する際にとても重要なのが適切な栄養を与えることです。いろいろなエサの種類がありますがデュビアローチ(Blaptica dubia)は栄養価が高く、飼育が簡単でおすすめです。

また、デュビアローチは繁殖が簡単です。自家繁殖すればエサ代を節約することができるので爬虫類飼育者の間でも人気の高くおすすめです。

この記事では、デュビアローチの良さ、保管方法、繁殖方法、そして繁殖用の飼育ケースをDIYで作成する方法について、詳しく解説していきます。

デュビアローチを選ぶ理由と特徴

デュビアローチは中南米原産の大型ゴキブリの一種で、多くの爬虫類の活き餌として利用されています。

私は爬虫類飼育を始めた頃からデュビアを繁殖させていて餌として使っています。初め、爬虫類ショップで購入しようとしましたが売ってなくてヤフオクで手に入れました。

最初は繁殖するつもりは全くなくて買ったものを与えていたのですが、2回目買った時に思い立って繁殖のための飼育ケースを正月休みを利用して作ったのを覚えています。

材料はホームセンターと100円ショップで手に入れました。電動ドライバーの使い方に慣れなかったりで時間はかかりましたが愛着のわく物ができて満足しています。手間だなと思う方はメルカリなどで誰かが作ったデュビア飼育セットなるものが売っています。

デュビアはゴキブリの仲間ですが慣れると気持ち悪くなく、むしろ可愛いですよ。

高い栄養価

デュビアローチはタンパク質を豊富に含み、低脂肪で栄養バランスが良好です。成分の約60%がタンパク質で、カルシウムも含まれているので、ヒョウモントカゲモドキのような肉食の爬虫類の主食として適しています。

高い消化率

デュビアローチは硬い外骨格を持たず柔らかい構造をしています。

他の昆虫に比べて、デュビアローチの外骨格はキチン質が少なく、消化管内でより完全に分解されるので栄養素が効率的に吸収されます。

また消化不良のリスクも少なイノで体の小さな幼体にも安心して与えられます。

低臭気・衛生的

デュビアローチは他の餌用の昆虫に比べて匂いがほとんどありません。
これは、デュビアが乾燥した環境が好きというのと、植物性の餌を主に食べているからです。

清潔な環境で飼育すればさらに臭いを抑えることができます。糞やエサの残りを定期的に掃除していれば衛生的に管理するのは難しくありません。

逃げ出しにくい

デュビアローチはガラスやプラスチックなど滑らかな表面を登ることができません。そのため、飼育ケースの内側が滑りやすい素材なら簡単に脱走する心配がありません。
万が一逃げ出したとしても動きがとても遅いので再捕獲は簡単です。

デュビアローチのオスは羽を持っていますが飛翔能力は非常に低く高いところから滑空する程度、メスは小さな羽がありますが飛ぶことはできません。

家で保管してて一番イヤなのは脱走ですよね。与えようとした時、蓋を開けた時に逃げたとか落として逃げたとかよくあることだと思います。コオロギだとピョンピョン飛ぶので、ひとたび逃げると捕まえるのに大変です。

その点デュビアは動きが遅いので一瞬で捕まえることができるので安心です。

デュビアローチの保管のポイント

デュビアローチを長期間健康に保管するためには、適切な飼育環境を整える必要があります。

おすすめの飼育ケースは衣装ケース

デュビアローチをキープするには、適切な通気性と広さを確保した容器が必要です。通気性が悪いと、餌が腐ったりカビが発生したりする原因となります。

飼育容器は蓋付きのプラスチック容器や衣装ケースに通気口を設けてます。通気口には金網やメッシュを取り付けて外からの異物侵入を防ぎます。

温度と湿度の管理

デュビアローチの飼育において温度と湿度の管理は重要です。

温度

デュビアローチは25〜30℃の温度帯にしてあげます。低温だと活動が鈍くなり、繁殖が止まります。冬場はパネルヒーターなどを使用して適切な温度を保ちます。
私は部屋をエアコン管理しているのでパネルヒーターは使っていませんが冬も繁殖できています。

湿度

湿度は50〜60%が適切です。湿度が低すぎると脱皮不全が起こりやすくなり、逆に高すぎるとカビやダニの発生リスクが高まります。飼育ケースの湿度は湿度計で定期的に確認し、乾燥が進む場合は霧吹きを使用して湿度を調整します。

私は温度変化を急にしないために発泡スチロールの容器に飼育ケースを入れる工夫をしています。

エサや水の与え方

デュビアローチは雑食性で、野菜やフルーツを中心に与えるのが基本です。ニンジン、キャベツ、リンゴ、サツマイモなどが良いですが、料理の残り野菜で十分です。

栄養バランスを保つために、ドッグフードや魚の餌を少量与えることも推奨されています。
私はラビットフードを週に1回与えています。
栄養価の高い餌をでデュビアに与えることで、デュビア自体の栄養価が高まりヒョウモントカゲモドキに与える際にも栄養価の高い餌となります。

水分は直接与える必要はなく、野菜から吸収させることで十分です。

私は料理で余った野菜や芯の部分など可食部を取った残りなどを入れていますが、翌日には全部食べ終わっています。

デュビアローチの繁殖を成功させる基本

デュビアローチは、正しい環境を整えれば比較的簡単に繁殖します。一度繁殖に成功するとあとは倍々に増えていくので、餌代がかからず節約になります。

繁殖に適した環境設定

デュビアローチが繁殖するためには、特に温度と湿度の管理が重要です。最適な繁殖環境は以下の通りです。

温度

繁殖には28〜32℃の高温環境が必要です。特に、繁殖が鈍くなった場合や寒冷地に住んでいる場合は、パネルヒーターの使用をおすすめします。

湿度

湿度は50〜70%が理想的ですが、高すぎるとカビが発生しやすくなるため、通気性を保ちながら湿度を管理します。

オスとメスの割合

繁殖を成功させるためには、オスとメスのバランスが重要です。

一般的に、オス1匹に対してメス3〜5匹を飼育すると効果的です。オスが多すぎると、オス同士の争いが発生する可能性があるため注意が必要です。

繁殖サイクルと幼虫の成長

デュビアローチは繁殖サイクルが比較的早く、メスは一度の交尾で数十匹の幼虫を産みます。

幼虫は約1〜2ヶ月で成虫へと成長します。幼虫が孵化してから成虫になるまでの期間は、温度や餌の質によって異なりますが、数ヶ月で十分な大きさに成長します。

健康管理と病気の予防

デュビアローチの健康を維持するためには、飼育ケースを常に清潔に保つことが重要です。

特に、湿度が高すぎるとカビや害虫が発生するリスクが高まります。
定期的にケース内の掃除を行い、エサの残りや排泄物を取り除きましょう。

また、多様な野菜やフルーツを与えることで栄養バランスを保ち、病気を予防することができます。

繁殖に失敗しやすい要因と対策

デュビアローチの繁殖に失敗する主な原因は、温度や湿度の管理不備、個体数の偏り、飼育環境の衛生不良です。以下の点に注意しましょう

温度管理の不備

温度が低いと繁殖が停滞するため、室内の温度計で確認し適温を維持します。必要に応じて暖房や冷房を使って調整します。

湿度管理の不備

湿度が高すぎるとカビが発生するため、通気性を確保し、ケース内の湿度を定期的に調整します。飼育ケースを風通しの良い場所に置いたりなどの工夫をします。

飼育環境の過密

デュビアが多すぎる場合は、容器を広くするか、別の容器に分けてストレスを減らすことが重要です。

私は夏場にエアコンのついてない部屋に飼育ケースを置いていたら湿気と高温によって環境がすごく悪化したことがあります。臭いもひどいし、虫も湧き大変でした。ゴキブリの仲間とはいえ清潔にしておくことは大事です。

DIYで作る!繁殖のための飼育ケースの作り方

デュビアローチの繁殖には、適切なケースを用意する必要があります。
簡単に作れるDIY飼育ケースの作成方法を紹介します。

底に穴を開けて二重にしておくことで糞が下に勝手に落ちていくシステムにしています。糞が貯まったら上の飼育ケースを外して糞を捨てるだけなので掃除がものすごく楽です。

必要な材料

・プラスチック製の蓋付き大型ケース(衣装ケースなど)2個(重ねて使います)
・メッシュや金網
・接着剤
・カッターナイフ
・電動ドライバー
・卵パックやトイレットペーパーの芯、鉢底ネットなど(隠れ家用)

作成手順

通気口を作成

ケースの蓋にカッターナイフで大きな穴を開け、メッシュや金網をで取り付けます。これにより、通気性が確保され、ケース内が適度に乾燥した状態を維持できます。

私は100円ショップで購入した鉢底ネットを接着剤で止めて作りました。

底に穴を開ける

電動ドライバーでたくさん開ける。簡単ですが慣れてないのもあって、まぁまぁ体力が必要でここがいちばん大変でした。穴を近くに開けすぎて、繋がってしまったりしても気にせずで大丈夫です。

電動ドライバーはこのために購入したのですが、ホームセンター1500くらいでした。その後、家具の組み立てや、車庫の修理などでかなり使えてるので買って良かったと思ってます。

鉢底ネットを敷く

穴からデュビアローチの赤ちゃんが落ちてしまうので鉢底ネットを敷きます。鉢底ネットは100円ショップのもので十分です。
上の段が穴の開いたケース、下の段に開いてないケースを置き、糞が下に落ちてたまる仕組みです。

隠れ家作り

鉢底ネットを丸めて結束バンドで止めて作った隠れ家がおすすめです。卵ケースやトイレットペーパーの芯も使えますが、紙製のものはすぐに汚くなります。
ケース内に複数配置し隠れ家を作ることで、デュビアローチがストレスを感じずに繁殖活動が促進されます。

繁殖の成功を高めるための追加ポイント

エサの栄養価を高める

デュビアローチに与えるエサの栄養価を上げることで、ヒョウモントカゲモドキの栄養効果も上がります。カルシウムやビタミンを含むサプリメントを加えると、デュビア自体の栄養価がさらに上がります。

定期的な個体チェック

デュビアの成長具合や繁殖状況を定期的に確認し、必要に応じて個体数の調整や環境の変更を行います。

終わりに

デュビアローチは、ヒョウモントカゲモドキを含む多くの爬虫類にとって理想的な活き餌です。適切な飼育環境を整え自家繁殖に挑戦すれば、節約しながら安定した餌の供給ができます。

DIYで繁殖ケースを作成し温度や湿度を管理すれば、デュビアローチの繁殖は比較的容易に行えますので是非やってみてください。

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