ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)は、可愛い見た目と穏やかな性格で爬虫類愛好家に人気です。ヒョウモントカゲモドキを購入した日にどうやって扱うかは、その後の健康状態にも大きく影響します。
この記事ではヒョウモントカゲモドキの購入前にやおいた準備しておいた方がいいこと、購入した日に何をしたらいいのか、逆にしてはいけないことについて詳しく解説します。
ヒョウモントカゲモドキをお迎えする前の準備
ケージを万全に整えます
ケージの準備
ヒョウモントカゲモドキを購入する前にケージや飼育グッズを購入しておきましょう。ケージには床材を2cmほど敷き、ウェットシェルター、パネルヒーター、温湿度計を設置します。ケージの大きさは30cm×30cmが適切です。
私はジェックスのグラステラリウム3030というケージを使っています。グラステラリウムは爬虫類飼育に特化したケージです。前から観音とびらで開けられるのでお世話がしやすく気に入っています。
爬虫類は頭上から敵が来るので、上から手を入れると驚きます。上部はメッシュになっていて通気性が抜群です。パネルヒーターを敷ける隙間があったりライトをつけやすいなど本当に使いやすいです。
ガラス製なのアクリル製に比べると透明度が高く綺麗です。高さもあるので立体的なレイアウトを組みやすいです。
難点はガラス製なので持ち運びは重たいですが、安定感もあるので安心です。
温度と湿度の確認
温度計や湿度計を設置して、ケージ内の温度は25℃~30℃、湿度は50%~70%を保てているか確認します。パネルヒーターやエアコンを使用して、適切な温度を維持しましょう。冬場は乾燥しやすいので霧吹きや加湿器を利用して湿度を上げます。ケージ内の湿度が少し低くてもウェットシェルターを入れていれば、シェルター内はある程度の湿度を保てるので大丈夫です。
冬場、私のケージはなかなか温度が上がらなかったので、パネルヒーターとジェックスのヒーティングトップで温めました。ヒーティングを使う時は温度の上がりすぎを予防するためにサーモスタッドを使ってコントロールします。
餌の準備
ヒョウモントカゲモドキが食べる昆虫(コオロギ、ミルワーム、デュビアローチなど)を事前に用意しておきます。カルシウムやビタミンD3を含むサプリメントも準備しておきましょう。
昆虫は活き餌、冷凍、乾燥、他にも人工フードもあります。基本的にはじめは購入先が与えていたもと同じものを使うのが良いので、購入時に聞いて買ってもいいと思います。
冷凍の餌を買う場合は、自宅の冷凍庫に食品と一緒に入れることになると思うので家族への相談も必要です。
レイアウト
ショップやイベントから整体を購入する前にケージを設置して、レイアウトも作ります。お迎えしてから、あぁでもないこうでもないとアイテムの置き場を変えたり、ケージの置き場を動かしたりしてはいけません。レイアウトを動かしてばかりだと、なかなか環境に慣れず生体にストレスがかかります。
準備不足の場合はすぐにお迎えしないように
ケージや必要なアイテムが揃っていない状態でヒョウモントカゲモドキを迎えると、健康問題の原因になります。必ず事前に準備を整えておきましょう。
ペットとの出会いって偶然にピンときた!ということも多いと思います。すぐに連れて帰りたい気持ちもわかりますが、まずは飼育環境を整えて迎え入れることが大事です。
爬虫類ショップだと、生体の購入を先にしてケージの準備ができるまで預かってくれることが多いです。焦らずに準備してから購入しましょう。準備もしてないのに勢いで生体だけ飼ってしまわないようにします。
爬虫類イベントで買いたいヒョウモントカゲモドキに出会った場合は、会場で飼育セットが売ってますので全て揃えて買って帰ることができます。しかし、購入を決めてイベントに行く場合は、事前に飼育環境整えて足を運ぶことをおすすめします。
私も爬虫類イベントに毎年行きます。イベントっていろいろなお店が出店されててお話が聞けたり、レアなモルフが売られてたりと魅力的な生体がたくさんいますよね。私はイベントに行く時はあらかじめ何の種類の爬虫類を買うのか、予算なども含めて決めていきます。ケージなどの準備もある程度用意した上で購入すると安心して購入できます。
ヒョウモントカゲモドキをお迎えした日の注意点
できるだけ触らず静かにします
静かな環境を準備とケージへの導入
ヒョウモントカゲモドキをショップから自宅へ移動させる際は、静かに行いましょう。移動中はできるだけ揺れないように注意します。急な動きは、驚かせてストレスを与える可能性があります。
ヒョウモントカゲモドキをケージに移す際は、優しく手で持ち上げてケージ内に入れます。
購入先からの移動や環境の変化で体力を消耗しているので、できるだけ静かにそっとしてあげることが大切です。
ハンドリングはダメ
初日は特にヒョウモントカゲモドキをハンドリングしないようにしましょう。過度に触るとストレスがかかり、体調を崩す原因になります。ケージに移したあとは、近くでじっと見たりせずにケージの前から離れて見守ります。
他のペットとの接触
犬や猫など動きが激しい動物が近くにいるとヒョウモントカゲモドキがびっくりしてストレスを感じます。新しい環境に慣れるまではケージの置き場を工夫したりして、他のペットからの干渉も避けます。
水とエサを与えるタイミング
水の準備
ケージ内のウェットシェルターの上部に新鮮な水を入れて設置し、ヒョウモントカゲモドキがいつでも水を飲めるようにします。水は毎日交換し、清潔を保ちます。
勝手に水を飲むので、わざわざ飲ませたり水場を教えたりする必要はありません。
餌の準備
ヒョウモントカゲモドキは環境の変化に敏感で、初日は餌を食べないことが多いです。お迎えした初日から3日間は餌を与えず、まずは新しい環境に慣れさせることが大切です。餌は昆虫を中心に、カルシウムやビタミンD3を含むサプリメントを加えます。
餌を与え始めるのはヒョウモントカゲモドキが環境に慣れて落ち着いた様子を見せてからで遅くはないです。
新しい環境に慣れる前に餌を与えると、ストレスを感じて食べないことがあります。まずは環境に慣れさせることが優先です。もし数日後に食べなかったとしても無理やり食べさせず嫌がることはしないようにします。
カバーをかけるのもおすすめ
とにかく触らずに静かに見守ることが大事です。お迎え当日は、環境の変化にびっくりして動き回ることも多いです。ドアの開閉音や物を落とす音などにも敏感になることがあるので注意します。
私はお迎えしてしばらくはケージに布を被せて、外部からの音や視界を遮断していました。通気性が悪くならないように気をつけてカバーをかけてあげることで生体は落ち着きやすいです。
ヒョウモントカゲモドキが安心できるケージ内の環境整備
シェルターの設置
ヒョウモントカゲモドキが安心して過ごせるように、ケージ内にシェルターを設置します。上に水を入れることでシェルター内の湿度が保てるウェットシェルターがおすすめです。ウェットシェルターを置くことで、ヒョウモントカゲモドキが隠れることができ、ストレスを軽減します。また適度な湿度環境を保つことは健康維持のために重要です。
私が使っているのはスドーのウェットシェルターで価格も安く、機能的なのでおすすめです。
温度と湿度の管理
ケージ内の温度と湿度を定期的に確認し、適切な環境を維持します。温湿度計を使用して、常にチェックしましょう。私はスイッチボットの温湿度計を使っていてスマホからも状態の確認ができます。異常があるとアラートが鳴るように設定してるので安心です。
加湿器もスイッチボットで管理すれば、湿度が下がったら加湿器を作動させるなどのコントロールできます。
清潔な環境の維持
ケージ内を清潔に保つために、排泄物は取り除き清潔な環境を保ちます。排泄物の処理は手で触らずにピンセットを使います。すぐ乾燥するので手で触っても汚くなさそうですが自分の衛生面ためにも直接触ってはダメです。
排泄物の処理の後は生き物にも安全な除菌スプレーなどでケージをきれいにします。
環境が整っていないとストレスかかります
温度が高すぎたり低すぎたりすると、ヒョウモントカゲモドキの健康に悪影響を及ぼします。適切な温度を維持するために、パネルヒーターや温湿度計を活用しましょう。特に真夏の温度の上がりすぎは熱中症になってしいまい生命の危険性があります。真冬の温度の下がりすぎも食欲の低下となります。
一度、体調を崩したヒョウモントカゲモドキを復活させるには時間がかかることが多いです。温度や湿度の管理は大事です。
ヒョウモントカゲモドキとのコミュニケーションは優しく丁寧に
お迎えしてしばらくは、ヒョウモントカゲモドキを無理に触らないようにしましょう。ヒョウモントカゲモドキが新しい環境に慣れるまで時間をかけて見守ります。どうしても触る時はできるだけ優しく丁寧に触ります。
新しい環境に慣れたら少しずつ触れますが、はじめは短時間だけ優しく触ることでヒョウモントカゲモドキとの信頼関係を築きます。
嫌がってるのに無理やり触ったりはだめ
無理に触る
ヒョウモントカゲモドキがケージに入った後、新しい環境に慣れるまでの間は、できるだけ触らずに見守ります。無理に触ると、ストレスや健康問題の原因になります。
急な環境変化
ヒョウモントカゲモドキが新しい環境に慣れるまで、急な環境変化を避けるようにしましょう。例えばケージ内の模様替えをしたり、置き場を動かしたりなど、環境の変化はストレスの原因になります。
観察は最小限
ケージに入れた後はヒョウモントカゲモドキの様子を観察しますが、近くでじっと見ないようにします。新しい環境に慣れるまでの間、静かに見守りましょう。
ヒョウモントカゲモドキのケージの置き場所
ケージの置き場所の確認
ケージは直射日光が当たらず、静かな場所に設置します。温度変化が少ない場所を選びましょう。人の足音やドアの開閉音がうるさくないところが良いです。床に直接置くよりも安定した台に置くことをおすすめします。
私はスチールラックに爬虫類ケージをまとめて置いています。天板部分が木製で見た目もよくて気に入っています。車輪がついてると動かしやすくて掃除の時に便利です。
不適な場所に置くとストレスがかかります
ケージを不安定な場所に設置すると、倒れる危険があります。安定した場所に設置しましょう。
結論
ヒョウモントカゲモドキのをお迎えした日の関わり方はとても重要です。適切な準備をして、お迎え後しばらくは過度にお世話をせずにまずはそっとしてあげることが大事。ヒョウモントカゲモドキが安心して健康的な生活を送ることができます。
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