アンダーウッディサウルスミリー

アンダーウッディサウルスミリーの栄養バイブル!爬虫類プロが教える最強の餌選び術

miri-eiyou アンダーウッディサウルスミリー

アンダーウッディサウルスミリー(Underwoodisaurus milli)は、オーストラリアの南部、気温の高い乾燥した地域に生息している夜行性のヤモリです。

和名はナキツギオヤモリといい、カワリオヤモリ科の生き物です。

この記事ではアンダーウッディサウルスミリーが健康に過ごすための餌の種類や与え方、注意点など、餌に関する情報をお伝えします。

自然界での食生活

自然界におけるアンダーウッディサウルスミリーはオーストラリアの乾燥地帯や岩場に生息しています。夜行性のため夜間に活発に動き回り、昆虫を主食としています。

アンダーウッディサウルスミリーの自然界での餌は主に小さな昆虫や節足動物です。例えば、小さなコオロギ、ミルワームの幼虫、ゴキブリの幼虫などです。そのほかにも地面を這う無脊椎動物なども食べてます。

これらの餌は高たんぱくで、必要な栄養素を効率よく摂取できます。飼育下のアンダーウッディサウルスミリーにも、これに近い食生活を与えることが良いです。

自然界ではコオロギ、ミルワームの幼虫、ゴキブリの幼虫など小さな昆虫を食べています

飼育下での餌は昆虫

飼育環境でアンダーウッディサウルスミリーに与える餌は、基本的には昆虫食です。どの餌を選ぶかは、栄養バランスや個体の好みによって変わります。代表的な餌とそれぞれの特徴について解説します。

コオロギは高タンパク低脂肪でおすすめ

コオロギはアンダーウッディサウルスミリーに最もよく与えられている餌です。飼育下での栄養バランスが非常に優れているからです。

・高タンパクでありながら脂肪分が少ない
・動きが活発で、アンダーウッディサウルスミリーのハンティング本能を刺激する
・比較的安価で手に入りやすい

コオロギを与える際には、アンダーウッディサウルスミリーが食べやすいサイズ(約1cm程度)を選びます。大きすぎると消化不良を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

私の飼ってるアンダーウッディサウルスミリーへは冷凍コオロギを与えています。サイズはMサイズくらいでおよそ1cm弱くらいです。解凍は自然解凍で1時間ほど置いて与えています。昼間は仕事をしてるので帰ってきてからの時間になるので23時くらいにいつもあげています。

冷凍コオロギは足も取ってあるので虫が苦手な人でも比較的大丈夫かなと思います。私はずっと、はいあんどしーくさんというショップから買っていて500g、約1000匹入って6000円くらいです。私は、たくさん飼育してるから大容量のパックを買っていますがラインナップはSMLサイズのに50g〜1000gまであります。

冷凍コオロギの種類はヨーロッパイエコオロギ(通称イエコ)、フタホシコオロギ(通称フタホシ)、黒コオロギ(通称クロコ)が売ってます。栄養価が高くて一番おすすめはクロコです。クロコはフタホシをさらに大きくしたような感じ、少量で給餌が済むので結果としてコスパが良いです。栄養価が高いので食べ過ぎに注意です。

例えば小さなコオロギ5匹与えるところ、クロコだと2匹くらい与えます。カロリーも高いので与え過ぎは注意が必要です。

以前は爬虫類ショップへコオロギを毎週買いに行ってましたが、冷凍コオロギを与えるようになってからはお世話が本当に楽になりました。生きてる方がもちろん喜びますが冷凍でも十分栄養価も高いので良いと思います。

特徴 クロコオロギ イエコオロギ フタホシコオロギ
学名 Gryllus bimaculatus Acheta domesticus Gryllus assimilis
見た目 黒っぽい体色でやや大きめ。
光沢がある。
茶色っぽい体色で比較的小型。体が細長い。 黒褐色で大きめ。
翅に2つの白い斑点がある。
体長 30~40mm 20~30mm 25~35mm
栄養価
(100gあたり)
タンパク質:60%程度
脂質:20%
タンパク質:70%程度
脂質:15%
タンパク質:65%程度
脂質:18%

ミルワームはミリーの大好物

アンダーウッディサウルスミリーはミルワームが好きです。また、ミルワームは比較的簡単に手に入れることができて飼育も容易です。ミルワームは動きがゆっくりしているため、アンダーウッディサウルスミリーが捕まえるのも簡単です。

・脂肪分が多いため、与えすぎには注意
・あくまで補助的な餌として使う
・与えすぎると、栄養バランスが偏る可能性がある

ミルワームは脂肪分が高いため、ミルワームばかり与えるのではなく、コオロギなどとバランスよく与えることが重要です。

私はミルワームは一度与えたことありますが、私の飼ってるアンダーウッディサウルスミリーはあまり好きじゃなかったみたいで全く見向きもしませんでした。爬虫類仲間からはミルワームはよく食べるという話をよく聞きますが、個体によって好き嫌いはかなりあるようです。

デュビアローチはコスパも良くて人気

デュビアローチは、爬虫類の飼育者の間で非常に人気のある餌です。ゴキブリみたいなので抵抗がある人も多いかもしれませんが、慣れると大丈夫な人が多いです。デュビアローチは他の昆虫と比べても栄養価が高く、アンダーウッディサウルスミリーにとって理想的な餌の一つです。

・高タンパク・低脂肪で栄養バランスが優れている
・動きが遅く、捕食しやすい
・においが少なく、掃除も比較的簡単

定期的に与えることでアンダーウッディサウルスミリーに必要な栄養素をしっかりと与えることができます。特にアンダーウッディサウルスミリーが成長期や繁殖期の時に、優れたタンパク源となるのでおすすめです。

デュビアローチは、飼育・繁殖が簡単なので自家繁殖が上手くいけば餌代の節約にもなります。私も家で繁殖させていて飼ってる爬虫類たちに与えてます。いつもは冷凍の餌をあげていますが、たまに活き餌をあげるとテンション上げて喜びますね。

ガットローディングといって餌の餌に栄養をしっかり与えることで餌の栄養価が高まります。私が繁殖させてるでデュビアは丸々と太って栄養満点です。栄養価の高いデュビアはプリプリ艶々として元気が良いです。

その他の昆虫

他にもアンダーウッディサウルスミリーに与えられる昆虫は多数あります。

・シルクワーム(栄養価が高く、皮膚の健康を促進)
・ハニーワーム(甘みがあり、おやつ的な存在)
・バッタやイナゴ

これらの昆虫は、栄養的なバランスを取るだけでなくアンダーウッディサウルスの捕食本能を刺激できる効果があります。

サプリメントの重要性

アンダーウッディサウルスミリーなど夜行性のヤモリは、カルシウムやビタミンD3を摂取するのが非常に重要です。これらの栄養素が不足すると、骨の健康に影響を及ぼし、代謝性骨疾患(MBD)などの病気を引き起こす可能性があります。

カルシウムパウダーは骨の強化

カルシウムはアンダーウッディサウルスミリーの骨を強化するために必要な栄養素です。昆虫にカルシウムパウダーをまぶして与えることで、簡単に補給できます。特に成長期や繁殖期のメスには欠かせないサプリメントです。

私はジェックスのカルシウムパウダーを毎回の餌の時に振りかけています。コオロギ全体にまぶすような感じです。

ビタミンD3はカルシウムの吸収を助ける

ビタミンD3はカルシウムの吸収を助ける役割を果たします。通常、爬虫類は太陽光からビタミンD3を生成します。アンダーウッディサウルスミリーのような夜行性のヤモリはUVライトをそれほど必要としないため、餌にビタミンD3を加えて補うことが必要です。カルシウムパウダーと一緒に配合されているものを使うと便利です。

ジェックスのカルシウム&ビタミンDというのも売ってて1週間に1度はこちらを振りかけています。毎回ビタミンDを振りかけるのは多すぎるので、カルシウムだけのものと両方準備するのをおすすめします。

おすすめ 目的
カルシウムパウダー ジェックスのカルシウムパウダー 骨の強化
ビタミンDパウダー ジェックスのカルシウム&ビタミンDパウダー カルシウムの吸収を助ける

私はそれぞれを100円ショップの容器に移し替えて使っています。

餌の与え方と頻度

餌の選び方だけでなく、どのように与えるかも重要なポイントです。アンダーウッディサウルスミリーは夜行性なので、夕方から夜にかけて餌を与えるのが理想的です。自然界で活発に活動する時間帯に合わせることで、ストレスなく餌を食べられるようにしてあげます。

餌の頻度

成体(1歳以上)

2~3日に一度、適量の餌を与えます。コオロギであれば2〜3匹程度が目安です。私の飼ってるアンダーウッディサウルスミリーは週に3回2匹ずつ食べます。お腹が空いてる時はケージの前で食べたそうにしてるのでわかります。

幼体(1歳未満)

毎日餌を与えることが推奨されます。成長期のため、カルシウムやビタミンを含む餌を中心に栄養バランスを整えることが重要です。

頻度
成体(1歳以上) 2~3日に一度 コオロギ2〜3匹程度
幼体(1歳未満) 毎日 コオロギ1〜2匹程度

個体差に応じた給餌の調整

痩せ気味の個体

痩せ気味な場合、まず給餌頻度を増やすことが推奨されます。通常よりも少量で回数を増やすのがポイントです。幼体の頻度に近づけることで、体への負担を軽減しつつ栄養補給を図ることができます。例えば、週に4~5回程度の頻度で与え、消化の様子や体重の変化を観察します。

太り気味の個体

肥満が心配な場合は給餌頻度を通常の成体よりも減らし、少量での給餌にとどめると良いでしょう。食べる量が多すぎると肥満や健康問題に繋がりやすいため、週に1~2回程度の頻度に抑え、体重管理を行いましょう。

頻度
痩せ気味 週4〜5回 コオロギ1〜2匹程度
太り気味 週1~2回 コオロギ1〜2匹程度

餌を与える際の注意点

適切なサイズの餌を選ぶ

アンダーウッディサウルスミリーが餌を飲み込みやすいサイズの昆虫を選びます。基本的には、頭の大きさと同じかそれ以下のサイズが理想です。大きすぎると怖がって食べるのを諦めてしまうか、飲み込んで消化不良になるのでどちらにしてもやめた方がいいです

餌を残さない

残った生き餌をケージ内に放置してしまうと、虫が生体を攻撃することもあるため、必ず食べ残しはすぐ片付けます。デュビアは潜ってしまってどこに行ったかわからなくなりがちです。与えるときに見失わないように気をつけます。

定期的な栄養チェック

体重や健康状態を観察しながら、餌の内容や頻度を調整します。過剰な餌や偏った栄養バランスは、肥満や病気の原因となるため注意が必要です。

餌を食べたない時の対処法

アンダーウッディサウルスミリーが餌を食べない時、いくつかの原因が考えられます。例えば、温度や湿度の管理が適切でない場合や、ストレスを感じている場合などがあります。また、寒くなってくると食欲が低下することもあります。

温度と湿度の見直し

まずはケージ内の温度と湿度が適切であるかを確認します。温度が低すぎると代謝が落ち、食欲が減退することがあります。室内のエアコンの設定の見直しや、パネルヒーター、ヒーティングトップなどを使って温度が下がり過ぎないようにします。

暖房器具をつける時は逆に温度が上がり過ぎないようにサーモスタッドをつけておいた方が安全です。

餌の種類を変える

餌に飽きている場合、いつもとは違う種類の昆虫を試してみることも有効です。コオロギだけでなく、ミルワームやデュビアなどの異なる昆虫を試してみると食べることがあります。どうしても食べない時もハニーワームなら食べるという個体も多いようです。

ストレスの軽減

ケージを置いてる環境やケージ内の変化がストレスの原因になっている場合もあります。足音が気になる、ドアの開閉音がする、ケージの前でじっと見てる、ペットがちょっかいかけてたりなども改善していきます。

【エサを食べない時】
・温度が低すぎないかチェック
・エサの種類を変えてみる
・ストレスになることをしない

まとめ

アンダーウッディサウルスミリーは栄養バランスの良い餌を与えることで健康的に長生きできます。自然な生活に近づけた餌選びやサプリメントなどケアをしっかり行いましょう。

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