フトアゴヒゲトカゲの健康を維持するために、また便秘の対策に温浴はとても役に立ちます。
この記事では、温浴のメリット、温度、時間、頻度などの具体的な方法と便秘の対処法について詳しく解説します。
フトアゴヒゲトカゲ 温浴の利点
温浴とは、お風呂に入れてあげること、フトアゴヒゲトカゲにとって多くの利点があります
- 水分補給: フトアゴヒゲトカゲは、自分で水皿から水を飲めない子も多く、その場合はシリンジや霧吹きなどで水分補給をしないと脱水症状を起こします。フトアゴヒゲトカゲはお尻の穴からも水分を吸収できるため、適度な頻度での温浴は効果的な水分補給方法となります。
- 便秘解消: 温浴をすることでお尻の穴から水分を補給し腸の動きを活発にします。血行がよくなり消化を助け、硬くなってしまってる便を柔らかくして排便を促します。うちの子も便秘がちですが、温浴後2日ほどで排便することが多いです。
- 脱皮のサポート: 脱皮中の皮膚を柔らかくし、スムーズな脱皮を助けます。特に足や尾の先端など、脱皮が残りやすい部分に効果的です。
温浴の方法
温浴を行う際には、以下のことに気をつけます
- 水温の調整: 水温は30〜35℃に設定します。冷たすぎると体温が下がり、熱すぎると火傷のリスクがあります。温度計を使用して正確に測定しましょう。
- 水深の調整: 水深はフトアゴヒゲトカゲのお尻くらいまでです。深すぎると怖がったり溺れる危険があります。
- 時間: 温浴の時間は10〜15分程度が適切です。長時間の温浴はストレスを与える可能性があります。
- 監視: 温浴中は常に目を離さず、フトアゴヒゲトカゲがパニックにならないよう注意が必要です。
- 温浴の頻度:温浴の頻度は、多くても週に1回が目安です。頻度を増やしすぎるとストレスになります。
注意点
温浴や便秘対策を行う際には、以下の点に注意しましょう
- 温浴後のケア: 温浴後は、フトアゴヒゲトカゲを柔らかいタオルで優しく拭き、体温が下がらないようにします。
- ストレスの軽減: 温浴がストレスにならないように温度や水深を調整します。
我が家の温浴スタイル
- お湯の準備:うちでは、ウォーターサーバーの熱湯と常温の水を混ぜてお湯を作っています。だいたい触ってみて、ぬるいかなーくらい、人の入るお風呂に比べるとかなり水温は低いです。
冬場はすぐに冷めてしまうので、保温の水筒に熱いお湯を準備していて冷めてきたら少しずつ足して冷たくなりすぎないように気をつけています。
水道水でも大丈夫と思いますが、お尻から吸水することも考えると塩素も気になるのでウォーターサーバーの水を使っています。 - 容器:ダイソーで買ったシューズボックスがフトアゴヒゲトカゲのサイズとジャストのなので長年愛用しています。このダイソーのシューズボックスは爬虫類飼育者の中ではけっこう定番で、ヘビなどを飼ってる方も多いようです。私はお風呂の時、日光浴の時、病院へ行くときなどに使っていてとても便利です。
そのほかに準備するものは温度計、歯ブラシくらいです。 - 水深:お湯を入れる深さはお尻が浸かる程度に入れれば充分です。深くなりすぎるとフトアゴヒゲトカゲが怖がったり、パニックになるので浅めが良いです。
うちではだいたい1.5cm程度くらいにしています。お湯が少なかったときはお顔側のシューズボックスの下に高さをつけるものを入れてあげて勾配をつけるとお尻が浸かります。
とにかく深くしすぎないのが大事です。 - 時間:仕事の合間にお風呂に入れてあげてるので8〜10分くらい入れてあげてます。だいたい10分を超えるとフトアゴヒゲトカゲが出たがるのでそれくらいの時間でちょうど良いかなという感じです。
あまり長く入れすぎるとストレスになってしまうので、慣れないうちは短めからスタートした方がよいです。 - 時間帯:だいたい午前中もしくは早い午後にお風呂に入れるようにしています。朝起きてすぐはまだ体温が温まっていないので、急激に体温温の変化が起きすぎます。ライトが付いて1時間ほど経って体が温まってきたくらいがおすすめです。
- 頻度:うちの子はとても便秘がちなので、便を1週間してないなぁというタイミングで入れてます。
あとは脱皮がきれいにできてなく中途半端に残っているなぁというとき、体が汚れているなぁというときにお風呂に入れて、使い古しの歯ブラシで軽く擦っています。なのでだいたい月に2回とか3回くらいの頻度でしています。 - 入れ方:フトアゴヒゲトカゲを両手で持って、手足がブラブラしないようにしっかり抱えてあげて、ゆっくりお湯に浸けます。
急に入れるとびっくりして暴れるので、そっとやさしくが大事です。お湯につけてもしばらくはフトアゴヒゲトカゲのお腹の下から手を離さずに添えてあげて落ち着くのを待ちます。 - 出し方:温浴後に体が冷えないようにしっかり拭いてあげることが大事です。まずはタオルを近くに持ってきて、そっと両手で抱え上げてタオルに包んであげます。全体的に水気を拭いてあげてケージの中、バスキングスポットへ戻してあげます。
温浴以外の便秘の対処法
便秘はフトアゴヒゲトカゲにとってよくある問題、適切な対処法を知っておくことで、早期に解消することができます。
- 温浴: 温浴は便秘解消に非常に効果的です。
- 食事の見直し: 繊維質の多い野菜(例:小松菜、ニンジン)や水分を多く含む食材を与えると良いです。昆虫の過剰摂取は便秘の原因となります。
うちの子は豆苗やオクラが好きで食いつきが良いです。 - 水分補給: 水分不足が便秘の原因となることがあります。野菜からも水分を摂取してもらうか、うちではシリンジで毎日直接飲ませています。
- 運動: ケージ内に流木や岩を配置し、フトアゴヒゲトカゲが運動できる環境を整えます。運動は腸の動きを促します。
まとめ
温浴は、フトアゴヒゲトカゲの健康を維持するために非常に重要なケア方法です。
適切な方法と頻度で行うことで、水分補給や便秘解消、脱皮のサポートなど、多くのメリットがあります。
便秘対策としては、温浴以外にも食事の見直しや運動、水分補給などを組み合わせることで、より効果的に対処できます。
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