ニシアフリカトカゲモドキ

ニシアフリカトカゲモドキの温度と湿度管理!夏と冬の具体的な方法

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ニシアフリカトカゲモドキを健康に育てるためには適切な温度と湿度の管理が欠かせません。

この記事では、ニシアフの温度と湿度管理について、具体的な飼い方の例も交えて詳しく解説します。

ニシアフリカトカゲモドキの生息地と環境

ニシアフリカトカゲモドキは、その名の通り、西アフリカの沿岸地域に生息しており、メルーン、セネガル、トーゴ、ナイジェリア、マリ、コートジボワールなどの国々のサバンナや乾燥した森林に生活しています。

乾燥した環境に適応しているものの、トカゲモドキの仲間としては湿度の高い場所も必要とするため、適切な温度と湿度のバランスが不可欠です。

これらの地域は比較的乾燥しており、昼夜の温度差が大きいのが特徴です。昼間は暑くても夜は涼しくなる砂漠のような環境です。

温度管理の重要性

ニシアフの飼育環境では、温度管理が非常に重要です。適切な温度を保つことで、ニシアフの代謝や消化機能が正常に働き、健康を維持することができます。

最適な温度帯

  • 日中の温度:26〜29℃
  • 夜間の温度:26〜29℃
  • ホットスポット:32〜34℃

温度が低すぎるとニシアフリカトカゲモドキは食欲不振や消化不良を引き起こすことがあります。一方、温度が高すぎるとストレスを感じてしまうことがあります。これは、人間が寒すぎる部屋や暑すぎる部屋で快適に過ごせないのと同じです。

ニシアフリカトカゲモドキは変温動物であり、外部の熱によって体温を調整します。
そのため、ケージ内にはホットスポット(温かい場所)を作ることが重要です。

このホットスポットを作るためには、パネルヒーターを使用します。温かい場所と冷たい場所をケージ内に分けることで、トカゲモドキが自分で体温を調整できるようにします。

湿度管理の重要性

ニシアフリカトカゲモドキは比較的乾燥した環境を好みますが適度な湿度も必要です。湿度が低すぎると、脱皮不全や呼吸器系の問題を引き起こすことがあります。

最適な湿度

  • 湿度:50〜70%
  • 脱皮の際の湿度:60〜80%

通常時は50〜70%程度の湿度を保つのが理想的です。乾燥しすぎると健康に悪影響を及ぼすため、特に冬場の乾燥した季節やエアコン使用時には注意が必要です。

湿度を確保するためには、毎日の霧吹きが効果的です。霧吹きをする際は、全体を湿らせるのではなくケージの壁などに向かって一部を湿らせます。

ケージの中にウエットシェルターを設置することでニシアフリカトカゲモドキが自分で快適な湿度を選んで過ごすことができますし、脱皮の時もサポートになり、脱皮不全を防ぐことができます。

ウエットシェルターは上部に水を入れることでシェルター内の湿度を保つことができます。また、直接水を飲むこともできるのでニシアフリカトカゲの飼育には必須です。

季節ごとの温度と湿度管理

季節によって温度と湿度の管理方法を調整することが重要です。特に日本の冬は温度が下がりやすいため、室温の下がり過ぎに注意が必要です。

ニシアフリカトカゲモドキが快適に過ごすためには、季節ごとの気温変化に対応した温度と湿度管理が重要です。各季節に適した温度と湿度を維持することで、ニシアフリカトカゲモドキの自然な生態環境に近い状態で生活することができます。

春の対策

春は気温が徐々に上昇し始め、ケージ内の温度も安定してきます。日中と夜間で温度差が大きいため、過度な冷え込みを防いで、ニシアフリカトカゲモドキがストレスを感じないようにすることがポイントです。

春は夜間の冷え込みに気を付ける

春の昼間はエアコンやヒーターを使わなくても良い日もありますが、気温の低い日にはパネルヒーターを使用してホットスポットを作ります。

夜間に冷え込む場合もあるので、パネルヒーターは夜間も低めの温度に設定して必要に応じて使用します。

春は時々の霧吹きで湿度を保つ

春は冬のような乾燥はしにくいため湿度管理も比較的楽ですが、乾燥が気になる日は霧吹きで調整します。

脱皮がスムーズにできるようにウエットシェルターを設置し日中は適度に湿度を保ちます。

夏の対策

夏は特に温度が高くなるためエアコンの使用が必須です。湿度も上がりやすいため注意します。

夏は常時エアコン管理、28度設定にしよう

エアコンを24時間使用し、室温が28℃前後になるように設定します。特に夜間の温度が下がりにくい日もあるため常時の温度管理が重要です。

ケージ底のパネルヒーターはケージ内の3分の1程度に設置し、ニシアフリカトカゲモドキが暑すぎると感じた時に避けられるようにします。

夏は湿度はあまり気にしなくていい

夏場は湿度が自然と高くなるため、湿度計で50〜70%程度を維持します。脱皮時にはウエットシェルターや軽い霧吹きをしますが、全体が湿りすぎないようにします。

秋の対策

秋は日中と夜間で温度差が出やすくなるため、適度な温度管理と湿度調整が必要です。寒暖差の変化に合わせてエアコンやヒーターを適切に使い分けます。

秋は夜間のみエアコンをつけはじめよう

昼間はパネルヒーターのみで温度が保てる場合が多いですが、夜間は温度が急激に下がることもあります。夜はパネルヒーターを高めの温度に設定するか、必要に応じてエアコンも低温で使用します。

秋はウエットシェルターと霧吹きで湿度サポート

秋も湿度が安定しているため、ウエットシェルターと霧吹きで必要な湿度を補います。

脱皮が近づいた際には、湿度をやや高めに保つことでスムーズな脱皮をサポートします。

冬の対策

冬は気温が大幅に下がり湿度も下がりがちです。ケージ全体の保温と加湿が重要になります。暖房器具を適切に使い、温かく過ごせる環境を整えましょう。

冬場は常時エアコンをつけて室温は下がらないようにしよう

冬場はエアコンを24時間つけケージ全体の保温を確実に行います。私は25度設定にしています。

発泡スチロールや断熱シートでケージの周囲を囲み、冷気が入り込まないように工夫します。

ケージ上部に暖突やヒーティングトップを設置し、ケージ全体を均一に暖めます。パネルヒーターも高温に設定して底からの保温を補強します。

冬は加湿器を常時使用して乾燥注意

冬は乾燥しやすいため、加湿器を常時使用して湿度を維持します。ウエットシェルターも頻繁に水の補給を行い、乾燥しないようにしましょう。

脱皮時には霧吹きをケージ全体に行い湿度を一時的に高めます。

我が家の温度と湿度の管理

ニシアフリカトカゲモドキ2匹を飼ってるニシアフリカトカゲモドキの管理の例です。

夏場は24時間のエアコン管理とパネルヒーター併用してます

7月8月の一番暑い時期は24時間エアコンをかけています。
職場にケージを置いているので夜は誰もいなくなりますが、28℃に設定して帰ります。

ケージの下には、みどり商会のピタリ適温プラスを設定温度は、中にして敷いています。
寒い時はパネルヒーターの下、暑い時は涼しい場所で休んでいます。

ニシアフリカトカゲモドキは寒さよりも暑さには強いですが、暑すぎるとストレスになるので、高温になり過ぎない程度の温度管理をしていきます。

夏はウエットシェルターの水換えだけでOK

夏場は空気中の湿度が下がりすぎることはほとんどないので、気にしているのはウエットシェルターの水換えくらいです。

脱皮の時は高湿度の環境があることでスムーズに脱皮できますので、ウエットシェルターは大事です。脱皮が残ってしまっていても、手で取ってあげればいいだけですが、時間もかかりますし自分できれいに脱いでくれた方が楽です。

仕事場に置いている、ニシアフリカトカゲモドキは昔は途中ですぐ諦めちゃうタイプだったんですが、ここ最近は2匹ともきれいに脱ぎます。
自宅に置いているもう1匹は、だいたいいつも手と足だけ残ってしまうので脱がせてあげてます。ウエットシェルターも置いてるし、霧吹きもしてるけどそうなってしまうので、湿度も関係あるけど、その個体の性格にもよるかもです。

冬はエアコンを常時かけて室温をキープ

冬場は24時間エアコンをつけてケージ全体の温度を調整しています。私の使っているエアコンは業務用なので20度設定くらいでちょうど良いです。ケージの底にはみどり商会のピタリ適温プラスを設定温度は、中にして敷いています。

温度が下がり過ぎると代謝が落ちて、消化不良になったり、そもそも食欲が落ちてしまうので寒くなりすぎないように注意しています。

ケージの上には、ジェックスのヒーティングトップSを置いています。
暖突と違って置くだけなので設置が簡単、サーモスタットをつけていて、ケージ内が30℃以上になるとOFF、26℃以下になるとONになるように設定しています。

冬場は加湿器と霧吹きでしっかり湿度管理

冬場はエアコンをかけるので湿度が極端に低くなりやすく、加湿器が必須です。
ケージ横に設置して水が無くならないように常時つけています。

加湿器の設置とメンテナンス

加湿器はケージの近くに設置し、湿度が落ちないように調整します。水が切れるとすぐに湿度が下がってしまうため1日何回も水を補充するようにしています。

私はスイッチボットの温湿度計と連携させて湿度が下がると加湿器が作動するようにしていますが、24時間エアコンをつけているので加湿器も常時ついています。

加湿器はすぐに汚れるので定期的な清掃が必要です。水垢やカビが発生しやすい環境なのでこまめにチェックします。

ウエットシェルターと水の交換頻度

ウエットシェルター内の水もすぐに減るので、毎日新鮮な水を補充してシェルター内の湿度を一定に保つことが重要です。

霧吹きは壁面に向かって

霧吹きは乾燥対策として手軽にできる方法で、1日2〜3回程度の霧吹きが効果的です。直接ケージ内全体を濡らさないように、ケージの壁面や植物などに軽く吹きかけるようにします。

霧吹きに際してのポイントは床材をびしゃびしゃに濡らしすぎないことです。壁面や植物に霧吹きすることで、ニシアフリカトカゲモドキはペロペロ舐めて水分補給します。皮膚が白っぽくなって脱皮が近い場合は、特に湿度を高めにしたいので霧吹きの回数を増やします。

まとめ

ニシアフリカトカゲモドキの健康を維持するためには、適切な温度と湿度の管理が欠かせません。

温度と湿度を適切に保つことで、ニシアフリカトカゲモドキは快適に過ごすことができます。本来の生息地に近い自然な環境を再現するのがおすすめです。

 

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